ジャクリは、防災やアウトドアシーンで非常に役立つポータブル電源メーカーとして注目されています。
私は10年以上防災士として活動してきた中で、停電の際の電力供給の確保が家族や地域社会にどれほど重要かを実感してきました。
大規模災害時には電力が使えなくなることが多く、対策を色々と講じる必要があると考えてきましたが、そんな対策の一つがポータブル電源です。

今回は、とくにJackery様からご提供いただいたJackery1000Newをインプレ(口コミ)します。
個人的な見解ではありますが、作動音、持ち運びのしやすさなど、災害対策をやってきた経験から忖度なしで書いていますので、ジャクリ1000Newを実際に使ってみた口コミなどについて知りたい方はぜひご覧ください。
ジャクリ100Newを使ってみた口コミ
ジャクリ1000newを実際に使ってみた口コミは以下のとおりです。
ジャクリ1000Newは1070Whの割には軽い
災害対策を考えると、少しでも軽いものを選びたくなるのですが、ジャクリ1000Newは約10.8 kgと比較的軽いので、とても有り難いです。
10Kgを大きく超えると、女性やお子さん、怪我人などは持ち運びが困難になります。
足元がおぼつかない状況や余震、マンションのエレベーターが止まっている時に重量物であるポータブル電源を上げ下げするのはかなりの負担になります
被災時、力がある人が家にいるとは限りませんし、怪我をして対応する事も十分考えられます。
ちなみに、同クラスのECO FLOWデルタ3とデルタ3プラスは12.5Kgです。
容量1,152WhのBLUETTI AC180は約16kgになります。


被災後は普段と違う状況になります。
重さも十分考慮に入れましょう。
コンパクト
ジャクリ1000Newは容量の割にはコンパクトなので、テーブルの下の足元に置けてしまいます。
この状態でパソコン上にあるテーブルでパソコンを使って文書作ってます。
埃に気を付けないといけませんが、テーブルの下などに置いておけると、イザというときすぐに使えそうです。
普段家に置いて使うにせよ、避難所への持ち込みを考えるにせよ、コンパクトな事は性能の一部と考えています。
ちなみに、高所やテーブルの上などにジャクリ1000Newを置くのは避けた方が無難です。
「ジャクリ1000Newが震度7で顔面直撃」とかもあり得ます。
なお、上の画像はテーブルの下ですが、震度7程度までは動かないように固定してあります。

被災時置き場所に困る状況は避けたいところです。
取っ手が丈夫で持ちやすい
ジャクリ1000newは10キロ程度の重量物です。
取っ手がいきなり壊れて10Kgの重量物が足を直撃…なんていう事になったら大惨事。
小指とかなら骨折の可能性も。
大規模災害では、即災害弱者になりかねません。
被災時は医療機関も動いていなかったりします。
ボディに取っ手(溝)が付いていて持ち運ぶようになっているものもありますが、ジャクリ1000Newは、脇と肘を締めて持てるので、取っ手の方が持ち運びしやすいです。
ジャクリの動画でも出ていますが、とても耐久性が高く、収納すると平らになる取っ手は上にモノを載せる事も可能ですから、限られたスペースでの生活を強いられた時に重宝しそうです。
Jyakeryのポータブル電源は丈夫な取っ手があるので、シッカリ持てますし、オレンジ色のすべり止めのラバーも付いているので、持ち運びも安心です。
ノートパソコンを2台接続すると
使い方にもよるでしょうけれど、うちでは2日以上は余裕で持つ感じです。
15インチの普通の有機EL画面のノートパソコン2台ですが、2日以上使っても大丈夫です。
被災時でも仕事はしない訳にいきませんから、2台を2日以上使えるというのはとても有り難いです。
ソーラー発電もやってみた
上の画像は、100Wのソーラーパネルをエアコン室外機の上に置いてみた時のものです。
床に直接置いてしまうとベランダの壁が邪魔をして光が当たらなくなってしまうので、苦肉の策ですが、これでも76W程度は発電していました。
数時間充電してみて、およそ20%増えた程度でしたので、災害対策で太陽光パネルを考えるなら100Wでは少々心もとないです。
ソーラーパネルは条件によって発電量がかなり違うので、何とも言えない面もありますが、200W、できれば400W以上のパネルを使って、日があるうちに充電してしまうのが良いでしょう。
パネルを選ぶ際はポータブル電源ソーラーパネルの互換性が無いものもあるので、セットで買うのでなければ確認して買いましょう。
ジャクリ1000Newを選んだわけ
ジャクリからは、様々なポータブル電源が発売されていますが、その中から提供して頂くポータブル電源にジャクリ1000Newを選んだのは以下の理由です。
軽量
ジャクリ1000Newは、同クラスのポータブル電源と比較しても10.8Kgと軽量です。
被災地で、片付けなどの作業をしている中、ポータブル電源を持ち運びするシチュエーションを考えると、軽量な事は重要な要素になり得ます。
安全性が高い
ジャクリ1000Newは、安全性が高いです。
バッテリーは発火などの事故も考え得るので、なるべく安全なものを使う方が無難。
少しくらい機能が落ちても、安全なものを選びましょう。

1,070Whのバッテリーで安心
「ジャクリ1000New」は、1070Whのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載。
停電時や災害時にも安心して使えます。
一度フル充電しておけば、スマートフォンやノートパソコン、LEDライトなど、災害時に必要なデバイスを長時間使用可能です。
また、家電製品の使用も可能なため、ポータブル冷蔵庫や小型家電も動かせるのは、家庭での防災対策として大きな強みです。

複数のデバイスを同時に充電可能
ジャクリ1000Newには、ACコンセント×3、USBポート(C-30W×1・C-100W×1・A-18W×1)、DCポート×1など多様な出力ポートが備わっています。
このため、災害時でも複数のデバイスを同時に充電できます。
家族全員のスマホやタブレットを一度に充電することも可能です。

停電時にもこのような使い勝手の良さがあると、安心感があります。
電子レンジ500Wで使ってみた
上の画像は、ジャクリ1000Newで電子レンジを作動させている時のものです。
オーブン使っている訳でもなく、500Wでの使用でしたが、使いっぱなしでも1時間は使えそうなので、結構余裕がありました。
ただ、ジャクリ1000Newの問題ではないのですが、500Wの電子レンジなのに818W使っているので、この辺は定格出力の点から要注意です。

500Wの表示がされている電子レンジであっても、起動電力は1300W程度である場合があります(ポータブル電源で電子レンジが使える!製品の選び方・おすすめ商品を解説 より)
静音設計でどこでも使いやすい
上の画像は、ジャクリ1000Newを充電している時に騒音測定した時のものです。
ファンのすぐそばで計測していて、インジケーターも撮りたかったので斜めで見にくいですが、896Wで充電していて、計測値は36.9㏈。
充電中はファンが煩く回るのですが、それでも36.9㏈です。
ファンのすぐそばで計測しましたが、おおよそ「囁き声」レベル。
特に静かな時に撮ったわけでもないですが、個人的には屋内でもほとんど気にならないレベル。
これなら一般的なガソリン発電機と違い、夜間の停電時に家族が寝ている中でも使うことができ、周囲に迷惑をかける心配がありません。
さらに、燃料の補充が不要なため、ガソリン発電機のように扱いが難しくない点も大きな利点です。

災害時のストレスを最小限に抑えるためにも、静かで簡単に使えるポータブル電源は心強い味方です。

防災以外のアウトドアシーンでも活躍
ジャクリ1000Newは防災用だけでなく、キャンプや車中泊、アウトドア活動でも便利に使えるのが特徴です。
普段からキャンプなどで利用して慣れておくと、災害時にも安心して使いこなすことができます。
また、ソーラーパネルを併用すれば、外部電源が使えない状況でも太陽光で充電でき、長期間の電力供給が可能になります。

日常使いと防災用の両方で活用できるため、コストパフォーマンスも非常に高い製品です。
安全性に優れた設計
「ジャクリ1000New」は過充電防止機能や過放電保護機能、過電流防止機能、短絡防止機能など、安全性に配慮した設計になっています。災害時には緊急的に使用することが多いですが、こういった安全機能が搭載されていることで、初心者でも安心して使うことができます。
特に、電気の知識が少ない人や、災害時に慌ててしまう場面でも、こうした機能が備わっていると誤作動や事故を防げるため、非常に頼もしい存在です。
コンパクトで持ち運びしやすい
ジャクリ1000Newは大容量のバッテリーを搭載しながらも比較的軽量で、持ち運びやすい点も口コミで高く評価されています。
避難所や屋外での利用、または自宅の異なる部屋に持ち運ぶ際やどこかで充電して持ち帰る際にも、女性や高齢者でも簡単に移動できるのがポイントです。
軽量かつコンパクト、持ち運びしやすいデザインのため、アウトドアや車中泊でも使い勝手が良いです。

災害時、様々なシーンへの対応が期待されるポータブル電源は、使いやすさも重要な要素の一つです。
環境に優しい電源ソリューション
「ジャクリ1000New」はクリーンエネルギーを提供する電源ソリューションです。
ガソリン発電機のように燃料を使用せず、太陽光など再生可能エネルギーと組み合わせて使えるため、長期的に見ても環境に優しい製品と言えます。
災害時には電力供給が最優先ですが、環境への負担を減らしながらも安定した電力を確保できる点は、特に現代のニーズにマッチした選択肢です。

排ガスや騒音が出ないため、被災して音や匂いに敏感になっているご近所への影響を気にすることなく使用できるのも魅力です。
5年保証
ジャクリ1000Newは購入日から3年の保証に加えて、2年の自動延長保証を追加(製品の保証登録が不要です)。トータル5年間の長期保証が付いています。
安い買い物ではないので、5年保証は有難いです。

ジャクリ1000Newにこんな機能や仕様が欲しい
何不自由なく使っているジャクリ1000Newですが、軽さを犠牲にせず以下の機能があると、もう少し便利になると思います。
置くだけ充電
色々な考え方があるとは思いますが、個人的に置くだけ充電があるとありがたいと思います。
避難するとき、自分のUSBコードを紛失してしまったり、コード自体が不調で使えないとき、コードを探してウロウロしなければいけなくなります。
この点、置くだけ充電機能があれば、この心配は無くなります。
半固体リン酸鉄リチウムバッテリー仕様に
ポータブル電源の世界でも、そろそろ半固体電池を搭載したものが出始めています。
半固体電池は、リン酸鉄系バッテリーよりも安全性は高いといわれているので、ぜひお願いしたいところです。

下のdabbssonは、半固体電池を使っています。

水対策
大きな電源を持つと、水が怖いと思う人も多いと思います。
この辺も、もう少し頑張ってくれたらと思います。
もし、耐水性を重視するならBLUETTIがお勧めです。
現状では、IP65等級のポータブル電源を選ぶのも良いでしょう。

※BLUETTIのAC60はIP65防水・防塵型ですが、容量・接続端子の数が少々少ないです。

容量を増せる
ジャクリ1000Newは、残念ながら容量を増やすことが出来ません。
ジャクリ1000Newではなく1000Plusなら、必要に応じて容量を倍以上に出来るのですが、重量が約14.5kgあります。

1000Newを使ってみて、必要な容量を買い足す感じで増やせるとより良いと思います。

まとめ
「ジャクリ1000New」は、太鼓判を押せる非常に優れたポータブル電源です。
容量は1070Whバッテリー、軽さ、静音設計、複数の出力ポート、安全設計、さらに環境に優しいという点から、多くのシーンで役立ちます。
特に、災害時においては、家族全員の安全と生活の質を保つために、信頼できる電源があることは非常に重要です。
また、日常のアウトドアや車中泊でも活用できるため、普段から使い慣れておくことで、いざという時にスムーズに使用できる安心感があります。

ジャクリ1000Newは防災対策やアウトドアシーンで、おすすめの製品です。
災害時の備えの1台として、停電や緊急事態でも十分役に立ちそうです。

