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地震と冷蔵庫について、防災ボランティア歴10年以上の防災士が解説してみた

テーブルの下に避難しているところで冷蔵庫が揺れている画像

ここでは、重量物である冷蔵庫の地震対策について、被災地でボランティア活動をしているキャリア10年以上の防災士が解説しています。

地震で冷蔵庫が心配な方に読んで頂ければと思います。

冷蔵庫が地震時に危険な理由

冷蔵庫は重量があり、地震の揺れによって簡単に倒れることがあります。
冷蔵庫が倒れる際には以下のリスクがあります。
そんな冷蔵庫の危険性について考えてみましょう

地震の際の冷蔵庫の危険性

冷蔵庫は大型で重量があるため、完全に固定することは難しいです。
また、以下の要因などが固定をさらに困難にします

◎冷蔵庫背面の配線スペース確保の必要性
吸排気、放熱の関係もあり、ピタッと壁に寄せることが困難
◎床材への負荷を避けるための制限
床材や根太が痛んでいる場合、重量物である冷蔵庫の設置が制限されることがあります
◎日常的な移動や清掃を考慮した設置の柔軟性
清掃など、日常生活への対応と固定の関係性を考慮した設置が求められる
冷蔵庫のお手入れをしたいです。:日立の家電品
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冷蔵庫は完全な固定ではなく、「倒れにくくする」ための工夫が必要なケースも。

冷蔵庫設置場所の工夫

冷蔵庫の倒壊リスクを軽減するためには、設置場所にも工夫が必要です。
以下のポイントを考慮しましょう

◎避難経路を確保する
ドアや廊下付近には設置しないようにします。(倒れた状態もシミュレートして、ドアの開閉が出来るか確認しましょう 激しい揺れの際は、冷蔵庫の位置がずれてから倒れるので、考慮しましょう)
◎安定した場所に配置
床が水平で強度のある場所を選びましょう(強度が弱いと、揺れた際床を壊すことも)
◎設置場所に工夫・耐震器具を使う
丈夫な壁などで冷蔵庫を挟み、揺れを抑え、耐震器具などを使いましょう。

 倒壊防止の具体的な対策

冷蔵庫が倒れるリスクを最小限にするために、以下の対策が考えられます
◎耐震マットの使用
冷蔵庫の下に耐震マットを敷くことで滑りを防ぎます。
◎L字金具で壁に固定
冷蔵庫の背面をL字金具で壁に固定します。
◎安全ベルトの利用
冷蔵庫専用の耐震ベルトを活用して揺れを抑えます。参照:東京消防庁HP
東京消防庁
東京都23区及び多摩地区(稲城市を除く)を管轄する消防機関、東京消防庁ホームページです。
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地震後の冷蔵庫対応

地震の後に冷蔵庫が倒れてしまった場合、以下のポイントを参考にしてください:

  • 安全を確認:倒れた冷蔵庫の下敷きになっている人やペットなどがいないか確認します。
  • 感電リスクに注意:冷蔵庫の電源を切り、漏電のリスクを回避します。
  • 専門家に相談:冷蔵庫が故障した場合、メーカーや修理業者に相談してください。

ポータブル冷蔵庫の活用

ポータブル冷蔵庫を持っておくと、被災時で冷蔵庫が壊れても食品などを冷やせるかもしれません。
車があればシガーソケットから電源を取る事も可能です。

被災時に役立つポータブル冷蔵庫の選び方
被災時の対策としてのポータブル冷蔵庫の選び方とメリット 災害時の対策としてポータブル冷蔵庫の選び方を考えるとき、普段の冷蔵庫との違いを理解し、停電などの状況で役立つ視点から選ぶことが重要です。ポータブル冷蔵庫は、停電やライフラインの停止など...

ポータブル電源があると、電源確保が容易に

ポータブル冷蔵庫があると万一の際でも食品などを冷やすことが可能ですが、ポータブル電源と併用すると、被災時の状況の改善が見込めます。
天候にもよりますが、ソーラーパネルを使って一定程度充電も可能なものもあります。

防災の観点から見たポータブル電源(ポタ電)の容量と重さについて
防災とポータブル電源を考えるとき、必要性や容量、色々な事を考えると思いますが、じつは重さや持ち運びのしやすさも重要なファクターになり得ます。 防災士としてボランティアを経験した中で、どんなポータブル電源がお勧めなのかを書いていますので、もし実際の被災時にどんなポータブル電源が良いのか悩んでいる人はぜひ見て下さい。

6. まとめ

冷蔵庫は地震時に倒れるリスクが高い家具の一つです。
正しい設置場所の選定や固定方法を活用し、リスクを軽減することが重要です。
特に、避難経路を確保しつつ倒壊防止策を講じることで、安全な環境を維持することが可能です。
また、ポータブル冷蔵庫・ポータブル電源を購入しておくと、万一の際役に立つことも。

 

 

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