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災害時の携帯トイレ(非常用トイレ)の臭い対策について、災害ボランティア歴10年以上の防災士が語ってみた

被災時に使う携帯トイレ画像

大規模災害などの際に備えて携帯トイレ(非常用トイレ)などを準備する人も増えています。
このページでは、防災士として被災地を回ってきた管理人が携帯トイレ(非常用トイレ)と匂いの問題について解説していきます。

普段、あまり気にしない被災時のトイレと臭いの問題、少しでも興味がある方に読んで頂ければと思います。

災害時におけるトイレの重要性

災害時、トイレが使用できない状況は想像以上に深刻です。以下の理由からトイレの重要性がお分かりいただけると思います

感染症のリスク回避:適切に排泄物を処理が感染症の蔓延を防ぎます。

プライバシーと尊厳の確保:特に女性や高齢者にとって、安心して使えるトイレは心理的な負担軽減にもつながります。

生活の快適性:悪臭の漂う環境ではストレスが増し、精神的な健康を損なう可能性があります。また、日本の住宅事情では隣家に迷惑をかけ、人間関係にも影響する事があります。

携帯トイレのイメージ画像

携帯トイレ(非常用トイレ)の臭いの原因

携帯トイレ(非常用トイレ)の臭いの発生は主に以下の要因によります

    • 排泄物の分解:細菌による分解でアンモニアや硫化水素などが発生。
    • 密閉性の不足:密閉が不十分だと臭いが漏れ出す。
    • 消臭剤の不足:適切な消臭剤が使われていない場合、臭いを抑えられない。
    • 廃棄場所の管理不備:使用済み携帯トイレが適切に処理されないと臭いが広がる。

携帯トイレの臭い問題を解決する具体的な方法

臭い問題を解決するためには、以下のような対策が有効と言われています

消臭剤の活用
携帯トイレ(非常用トイレ)専用の消臭剤を使用することで、臭いを大幅に軽減できます。

  • 活性炭:臭いを吸着する効果があります。
  • 抗菌成分:細菌の増殖を抑制し、臭いの発生を防ぎます。
  • 香料:臭いを隠す役割を果たします。(モノによっては匂いが混ざって悲惨な事になる事も…口コミなどもチェックしましょう)

 

二重にするなどの工夫:
携帯トイレの袋を二重構造にする、あるいは防臭性の袋に最後に入れて密閉するなどの工夫で臭いの漏れを防ぐ。

高性能な吸水凝固剤の利用:
吸水凝固剤は排泄物を固形化するだけでなく、一定程度臭いの発生を抑える役割もあります。

 

使用済み袋の適切な保管:
専用の密閉容器や防臭バッグに保管することで、臭いの拡散を防げます。
完全に防ぐことは難しいので、消臭効果がある消臭袋でくるむなどの工夫をしましょう。

環境温度の調整:
高温環境では臭いが強まるため、可能な限り涼しい場所に保管することが望ましいです。
とくに、停電状況での夏場は特に注意が必要です。

実際に使ってみる

非常用携帯トイレなどを備蓄している人も増えていますが、実際に使った経験がある人は意外と少ないのが現状です。
しかし、使い勝手や臭いの問題など、実際に使ってみないと分からない事も多いので、被災時に困らないように使ってみるのも良いと思います。

臭いが強いものを使って試す

実際に試すのは大変なので、臭いの問題だけを試すなら、くさや、キムチ、ゴミ(生ゴミ、食品の廃棄物など)を入れて、しばらく放っておいて試すという方法もあります。

いきなり本番は、万一の際リスクがあるので事前に経験しておきましょう。

被災時の集合住宅とトイレ問題

集合住宅は隣家との距離も近く、ご近所に臭いで迷惑をかけると人間関係を壊すなど、思わぬトラブルにもなりかねませんので、より慎重な対応が求められます。
家族がいるご家庭は、家族でも使えるようにしておきましょう。
貴方が帰宅した時、とんでもない事になっていないように…

とくに夏場で停電中の高層階などの条件が重なると、住居を放棄する事にもなりかねませんので、事前の準備が不可欠です

まとめ

携帯トイレ(非常用トイレ)の臭い問題は被災地の衛生環境や生活の質に大きく影響します。

消臭剤や吸水凝固剤、高性能な密閉システムなどを活用することで、効果的に解決できます。正しい使い方やアイテムを事前に検証し、災害時の快適性を向上させましょう。

実際に使えるかどうか、事前に試しておくこと、家族なども使えるようにしておく事が大切です。

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