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防災は、出来ることから始めよう【防災ボランティアのつぶやき】

ひび割れた道

このサイトは、防災士資格を持ち、防災ボランティアを10年以上やってきた管理人が、被災地の状況を見た経験から、自分で出来る災害対策について書いています。
一つでも参考になる事があればうれしいです。
もし、貴方がこんなことを考えていたら、ぜひ参考にしてみて下さい。

  • 災害対策って言っても、何をしたら良いか分からない
  • 家の中で災害に巻き込まれるとは限らない
  • 事前の準備って結構面倒くさそう
  • 災害って地震だけじゃないと思う

時系列で災害を考える

災害対策は、時系列で考える必要があります。
たとえば地震に対する備えの場合、自宅での対応を考えるなら、まず、自宅そのものの状況をチェックする事。

・古い家なら耐震補強。
・新しい家なら家具の固定。

地震が来た際、非常用持ち出し袋を一生懸命充実させても、家が潰れてしまって死んでしまったらその先を準備しても意味ありません。

まずは家の耐震補強と家具の固定を優先すると良いでしょう。

よく、テレビなどで避難所の映像が出たりしますが、あの映像は生きている人たちです。
死んでしまった人たちは何も語ってくれません。

防災情報と防災アプリ

最近は、ネットで防災情報を気軽に入手することが出来ます。
自分に合った防災アプリをスマホに入れておきましょう。

特務機関NERV防災
特務機関NERV防災アプリは、地震・津波・噴火・特別警報の速報や洪水や土砂災害といった防災気象情報を、利用者の現在地や登録地点に基づき最適化して配信するスマートフォン用サービスです。

普段から使っていないといざという時に使えませんので、通知だけでなく、たまには開いていじってみましょう。

 

通信機器

被災時、情報を得るのは結構大事です。
私の場合は、無線機を持っていて、アンテナを上に伸ばしています。
もちろん、バッテリーもありますので、とりあえず色々な所の情報を取ることが出来ますが、停電を考えると電池式のラジオがおすすめです。
洪水などの場合、地元の最新の情報が必要になるなりますが、家にラジオが無い場合、安全を確認した上で車のラジオで情報収集も良いでしょう。
ちなみに、うちの場合は洪水は想定されていませんが、停電の際にはネットが使えなくても受信機、スマホのテレビ電波広範囲な場所の情報を収集できます。

複数の携帯電話を持つ

別な会社の携帯電話やモバイルWiFiなどを持っていると、それぞれの基地局が生きている限り電話やネットが使えます。
私の場合はスマホはドコモ・楽天のデュアルSIM、ガラケーはYMobile、車のTコネクトはAUなので、都合4回線確保しています。
震災クラスの大規模災害の場合、4つ全ての基地局が使えない事も考えられますが、この他にアマチュア無線のトランシーバーが2つあります。

車載可能な無線機の画像

紙の地図

被災時、スマホで地図を見るのも良いですが、地図の上に状況をプロットしたり、停電でスマホのバッテリーが心配な場合に備えて紙の地図はあった方が良いかと。
地元の市街地地図とかでも、あると無いとでは大違いです。
家の中に置いておくだけでも良いので、紙の地図を用意しておきましょう。

自分がボランティアに行くときは、カーナビがあっても、地図を必ず持って行っていました。

地震対策を時系列で考える

地震対策を時系列で考える場合、家具の固定の次はです。
笛はわずかな呼吸があれば鳴らすことができるので、発見してもらいやすくなります。
いざという時に使えないと意味が無いので、鞄に入れておくなどよりも、首からぶら下げるのがおすすめです。

普段当たり前に出している声も、体力が消耗した時は出せなくなります。

呼吸で音が出る笛を準備しましょう。

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消火器

消火器は、万一火災が発生した時に命綱になります。
一度は使い方を見ておくと良いですし、防災センターなどで実際に使い方を教えてくれたりします。
以前、火元に慌てて消火器を投げ込んでしまったという記事を見たことがありますが、投擲型の消火器でない限り、投げ込んでも火は消えません。

使った経験がない場合、切迫した状況下で正しく使えるとは限りませんので、消火器使い方は正しく覚えておきましょう。

 

バールやジャッキ

ジャッキなどは、万一家などが倒壊した際、救助に使えます。
ただし、荷重には限界がありますし、使い方を間違えると二次災害を誘発する恐れがあるので要注意です。
ジャッキは車に積んでいたりしますが、車がない人でも、使い方を一度でも教わっておくと良いでしょう。
過去、被災した人を助けようとして目の前に車があるのにジャッキの使用を思いつかなかった人もいますので「車のジャッキを使えば持ち上がるかも」という記憶を頭に入れましょう。

車のジャッキは非常に転倒しやすいので、使い際には十分に注意しましょう。

最近の車は、ジャッキを積んでいる場所がトランク部分ではないものもあるので、ある場所も確認しておきましょう。

チェーンソー

チェーンソーは、使い方を教わっておかないと危険です。
とくに、一度も教わっていない人がぶっつけ本番で使うにはかなり危険です。
ただ、日本は木造の家が多いので、上手く使えると倒壊家屋から人を助けたり、倒木を切ってどかしたりする際にとても重宝します。

洪水対策と時系列

私が防災士になった当時、防災といえば地震対策を指す人が多かったのですが、最近では洪水対策などにも関心が集まっています。
洪水対策も時系列で考えると、揃えるべきものが見えてきます。

情報を取るためのAMラジオ

私なら、まずは情報収集を確実にできるAMラジオです。
情報を取れないと、避難すべきかどうかの判断が出来ません。
先ほどご紹介した防災アプリを使えばスマホからでも情報は取れますが、ネットが繋がっていない状態ではどうにもなりません。
スマホでテレビ電波を受信できれば良いですが、貴重なスマホの電源を使う事になります。

スマホは電波が届いていない場合、電波を探してしまうので、余計に電源を消耗してしまいます。

ライト

夜、避難する事になったら必要なのがライト。
都内に住んでいる方でアウトドアの経験がない方はあまり感じないかもしれませんが、新月の時に停電になったりしたら、隣の人が何をやっているのかすら分からない状態になります。
避難はなるべく日中に行いたいところですが、夜避難する可能性がある場合、停電も十分に考えられますので、ライトは必要。
ライトを選ぶ際には防水性があるものを選ぶこと。

ライトは用途に分けていくつか用意するのが望ましいですが、出来れば、両手が空くヘルメットに付けるタイプ、かつ防水・防爆・入手可能な電池を使っているものの方が良いでしょう。

 

非常灯の設置

いきなり停電になった時、停電を感知して点灯してくれる非常灯は、被災時にかなり役立つので、設置しましょう。
普段はコンセントに差しておくだけで勝手に充電してくれて、充電できない状態(停電)の時に点灯してくれます。
また、停電だけでなく地震の揺れを感知して点灯してくれるものを設置すると、夜中の被災の際とても助かります。
最近の非常灯はLEDを使っていて点灯時間が長く、そのまま懐中電灯としても使えますので、懐中電灯を取り出すまでの間重宝します。

簡易型非常灯ゆれタン画像

なお、一般住宅ではコンセントが部屋の下の部分に付いている事が多いと思いますが、家具の転倒などで光が届かなくなる可能性があります。

万一の際、光が届く場所に設置しましょう。

 

非常用にキャンプランタン

LEDのランタンがあると、夜中の停電の際かなり便利です。
とくに、パネルランタンは「トイレに行って来る」時など、真っ暗い中での単独行動をする際、光源(パネル)を取り外して家族各々で使う事も可能ですから、揃えておくと良いでしょう。

 

被災に備えて薬を持ち歩く

職場などで被災した場合、薬が手に入らずに困る事が想定されますので、飲まないと困る薬は余分に持ち歩きましょう。
また、自分がケガをしたりして意識を失っている時に役に立つのがお薬手帳です。
医療機関で治療を受けている人は、普段から持ち歩くようにしましょう。
また、東日本大震災を教訓としてスマホに入れられる電子版お薬手帳も開発されています。

東日本大震災の際は時間との勝負で逃げていたので、お薬手帳がなく、自分がどの薬を飲んでいたのかの説明が困難で困ってしまう人が続出していました。
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2022年4月月現在、対応していない調剤薬局も沢山あるので、ご参考までに。

まとめ

このサイトでは防災に関する様々なことを書いています。
災害が起きて、時が経つと災害対策を忘れてしまいがちですが、それは悪い事ばかりではありません。
被災の記憶は辛いものですから、忘れてしまうのは当然で、つらい記憶をいつまでも引きずる事が良いとも言い切れないと思います。
そこで、「関心が向いた時に役に立つサイトを作れないか」という事でこのサイトを立ち上げてみたのですが、意外と見に来てくれる人が沢山いて嬉しいです。
このサイトのコンセプトは「楽しい防災」です。
楽しい防災というと不謹慎に聞こえるかもしれませんが、災害対策に10年以上関わってきた立場からすると、少しづつでも良いので災害対策を続けて欲しいという思いがこもっています。

随時新しい情報なども入れていきます。
もし、宜しければ他のページもご覧ください。

※なお、このサイトに掛かれている内容は個人的な見解です。自己責任でご覧ください。

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